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Raspberry Pi 2を導入し無線LAN環境で監視カメラサーバを立ち上げる(前編)

前回Vagrant上に疑似Raspberry Pi環境を構築しました。今回は実機を購入しましたので、前後編に分けて無線LAN化し監視カメラサーバmotionを立ち上げるところまで行いたいと思います。

前編は購入から一通りのセットアップまでです。

 1. Raspberry Pi 2の購入

今回はamazon.co.jpにてRaspberry Pi 2を購入しました。一緒にケース、microSDカード、USB無線LANドングルも購入しました。

 

RASPBERRYPI-2-MODB-1GB ラズベリーパイ2 モデルB 1ギガ

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 この他に以下のものを利用しました(購入済みのものを流用)

・マイクロUSBケーブル(電源用)

・USB給電できる電源タップ(1000mA以上給電できるものでないと駄目なようです)

・USBキーボード

・HDMIケーブル

・HDMIの利用出来るディスプレイ

 

2. Raspbian OSの起動ディスクを作成する

1) Raspbian "Debian Wheezy" OSのダウンロード

 以下からダウンロードします。Zipファイルを直接ダウンロードしても、Torrentを使っても、どちらでもOKです。

2) Zipファイルの展開

 ダウンロードしたZipファイルを展開します。今のバージョンだと以下のファイルになります。

2015-02-16-raspbian-wheezy.img

3) ディスクイメージを書き込む

 ディスクイメージを書き込む方法はいくつかありますが、今回はMacBook Air上でddコマンドを利用する方法で行います。他にもWindows上の"DDforWindows"や"Win32 Disk Imager"、Macの"RPi-sd card builder"などもありますが、ここでは割愛します。

 今回は/dev/disk2がSDカードでしたが、違う場合があります。誤って他のディスクを指定してしまうと中身が一切消えてしまいますので、くれぐれもご注意ください。

# SDカードを挿入し、SDカードのディスク番号を確認する

$ diskutil list
/dev/disk0
#: TYPE NAME SIZE IDENTIFIER
0: GUID_partition_scheme *480.1 GB disk0
1: EFI EFI 209.7 MB disk0s1
2: Apple_CoreStorage 479.2 GB disk0s2
3: Apple_Boot Recovery HD 650.0 MB disk0s3
/dev/disk1
#: TYPE NAME SIZE IDENTIFIER
0: Apple_HFS Macintosh HD *478.9 GB disk1
Logical Volume on disk0s2
828ABCEC-8147-41D7-A39E-FF0751D53365
Unlocked Encrypted
/dev/disk2
#: TYPE NAME SIZE IDENTIFIER
0: *31.7 GB disk2 <= /dev/disk2がSDカードと分かった

# /dev/disk2のアンマウント

$ diskutil umountDisk /dev/disk2
Unmount of all volumes on disk2 was successful
# ddコマンドの実行
$ cd ${イメージファイルの置いてあるディレクトリ}
$ sudo dd bs=1m if=2015-02-16-raspbian-wheezy.img of=/dev/disk2
3125+0 records in
3125+0 records out
3276800000 bytes transferred in 1211.004119 secs (2705854 bytes/sec)
# /dev/disk2がマウントされているので、改めてアンマウント
$ diskutil umountDisk /dev/disk2
Unmount of all volumes on disk2 was successful

ddコマンドの実行は手元のマシンで20分ほどかかりました。

ddコマンドを実行している最中、あとどのくらいで終了するのか進捗状況が出ません。実行中にCtrl-Tを入力すると現在どこまで進んでいるか表示されます。今回のディスクイメージの場合は3125ブロックあるので、records in/outの値が3125と比べ何%かを見る事で進捗がわかります。

ddコマンドが終わったらSDカードをアンマウントした上でMacから取り外します。

 

3. 機器の接続

Raspberry Pi 2をケースに入れ、microSDカードを裏面にカチッと言うまで挿します。HDMIケーブルを本体とディスプレイに、USBキーボードを接続し、ルーターなどとLANケーブルで接続します。最後にマイクロUSBを電源に接続するとスイッチが入ります。

 

4. Raspberry Pi 2 初起動時のセットアップ

最初に色々とセットアップする項目があります。基本的に必要な項目を画面に表示されている通りに設定するだけです。この画面はRaspberry Pi Software Configuration Tool(raspi-config)と呼ばれます。

1) 1 Expand Filesystem

 Raspbianのディスクイメージを焼いただけではSDカードの容量を全て使えません。

 このメニューを実行し全ての容量を使えるようにします。

2) 4 Internationalisation Options > I2 Change Timezone

 ・Asia => Tokyo

3) 4 Internationalisation Options > I3 Change Keyboard Layout

 キーボードレイアウトを109キーボードに合わせます

 ・Keyboard models => Generic 105-key (Intl) PC

 ・Keyboard layout => other

 ・Country of origin for the keyboard => Japanese

 ・Keyboard layout => Japanese - Japanese (OADG 109A)

 ・Key to function as AltGr => The default for the keyboard layout

 ・Compose key => No compose key

 ・Use Control + Alt + Backspace to terminate the X server? => Yes

4) 8 Advanced Options > A4 SSH

 ・Enable

 

設定が完了したらFinishを選択し、Would you like to reboot now?にYesと答えリブートします。

 

5. 起動後のログイン

初期ユーザーpiがセットアップ済みです。このユーザーはsudoersに設定されています。初期パスワードはraspberryです。

ログイン後pingなどを使ってネットワークが正常に起動しているかなど確認してみてください。

 

6. SSHログインの確認

割り振られたIPアドレスを確認します。

$ ifconfig

eth0 Link encap:Ethernet HWaddr b8:27:eb:c1:af:4c
inet addr:192.168.0.10  Bcast:192.168.0.255  Mask:255.255.255.0
UP BROADCAST MULTICAST MTU:1500 Metric:1
RX packets:0 errors:0 dropped:0 overruns:0 frame:0
TX packets:0 errors:0 dropped:0 overruns:0 carrier:0
collisions:0 txqueuelen:1000
RX bytes:0 (0.0 B) TX bytes:0 (0.0 B)
(略)

eth0(有線LAN)のIPアドレスはここでは192.168.0.10であることがわかります。そこに外部のマシンからSSHアクセスしてみます。

$ ssh pi@192.168.0.10

パスワードを聞かれるので入力します。ログイン出来れば成功です。

 

7. Raspberry Pi 2の終了

以下のコマンドで終了させます。

$ sudo shutdown -h now

 

これで基本的な設定ができました。次回は無線LAN化し、監視カメラサーバを立ち上げます。

 

後編⇒

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