Vagrant上にraspberry-devboxを立ち上げる
Raspberry Piに似た環境をVagrant上に準備するために色々と調べた所、raspberry-devboxがgithub上に公開されていましたので、こちらを立ち上げるための作業ログをまとめてみます。
1. 事前準備
VirtualBoxとVagrantをインストールしましょう。
Windows7にVagrantをインストール - Qiita
それからgitもインストールしてください。これはコマンドラインでもGUIのものでもどちらでも構いません。
2. raspberry-devboxのgit clone
githubにフォークされているリポジトリがありますので、そちらからVagrantファイルなどをcloneします。
nickhutchinson/raspberry-devbox · GitHub
$ git clone git@github.com:nickhutchinson/raspberry-devbox.git
3. raspberry-devboxのvagrant up
$ cd raspberry-devbox
$ vagrant up
これでUbuntu12.04(x86_64)が起動します。
初回起動時にはpuppetにより必要なモジュールがインストールされScratchBox2によるARM互換の実行環境(raspbian)が/home/vagrant/raspberry-dev/rootfs/以下に作成されます。Boxのダウンロードとpuppetの実行が行われるのである程度時間がかかります。コーヒーでも沸かして待ちましょう。
4. ScratchBox2の利用
ScratchBox2はARMのクロスコンパイル環境です。以下のようにコマンドを実行することができます。
$ sb2 -eR apt-get update
Hit http://archive.raspbian.org wheezy Release.gpg
Hit http://archive.raspbian.org wheezy Release
Hit http://archive.raspbian.org wheezy/main Sources
Hit http://archive.raspbian.org wheezy/contrib Sources
Hit http://archive.raspbian.org wheezy/non-free Sources
Hit http://archive.raspbian.org wheezy/rpi Sources
Hit http://archive.raspbian.org wheezy/main armhf Packages
Hit http://archive.raspbian.org wheezy/contrib armhf Packages
Hit http://archive.raspbian.org wheezy/non-free armhf Packages
Hit http://archive.raspbian.org wheezy/rpi armhf Packages
Ign http://archive.raspbian.org wheezy/contrib Translation-en
Ign http://archive.raspbian.org wheezy/main Translation-en
Ign http://archive.raspbian.org wheezy/non-free Translation-en
Ign http://archive.raspbian.org wheezy/rpi Translation-en
Reading package lists... Done
試しにapache2をインストールしてみましたが、インストールはできたものの起動ができませんでした。何か他の要因があるようです。仮想環境上にさらにARMクロスコンパイル環境を立ち上げているので普通にサービスを立ち上げるのは難しいようです。
この環境を使ってchefによる環境セットアップを行うhowtoがネットにいくつか掲載されていました。複数台のRaspberry Piをセットアップするのに良いかもしれません。
